高校入試って何するの?国公私立の受験をまるっと紹介!
2020年4月から高等教育を無償化する「大学等就学支援法」が施行される運びとなり、これをきっかけに高校進学について改めて考えている人も少なくはありません。
もはや義務教育が終了した後は高校へ進学するのが当然となった現代、希望する大学への足掛かりとして高校を選ぶこともできますが、そもそも高校入試について詳しく知らなくては志望する高校を決めるのも苦戦しますよね。
今回は高校の入試について、国立・公立・私立高校がそれぞれ展開している入試について紹介していこうと思います。
大学受験におすすめ予備校
「高校入試」の基礎の基礎
小学・中学に受験していない場合、高校入試は義務教育が終了して最初に迎える壁ですが、初めての受験は分からないことだらけですよね。
ここでは簡単にではありますが、「最低限これだけ知っていればいいこと」だけをまとめました。
中学の授業から「受験」まで
日常の授業や定期テストの結果を成績表という形で学期末に貰いますよね。
この成績表の中身、しっかりと把握していますか?
各教科五段階で評価されている成績から、高校入試で志望校に提出される「内申点」が計算されています。
内申点の計算は、中学1年生の分から合算されますが特に中学3年生の成績は倍にして計算する都道府県もあり中学3年生の成績は特に重視される傾向にあります。
他にも、学校生活での活動や表彰などが高校入試では合否の参考にされるので、平素の授業だけではなく授業外の活動にも積極的になる必要があると言えます。
合否は「内申点」と「テスト」で決まる
高校入試では純粋なテストの点数と内申点によって合格が決まります。内申点の上げ方は先ほど説明した通りですが、「純粋なテストの点数」とは何でしょうか?
それは入試で実施される3教科から5教科のテストの点数です。
高校によってはそれ以外にも作文や面接、実技試験などが実施される場合もありますが、普通科高校等であればこの二つで合否は決まります。
科目数や難易度は、志望する高校が公立か私立かでも違うので、高校から発行される入試要項をよく読んでから受験する高校を決める必要があります。
資料請求を侮ってはいませんか?大学受験は”情報戦”です。
高校3年生までに大学の資料請求をしたことがあるという方は全体の過半数以上を占めており、そのうち約8割以上もの方が5校以上まとめて請求しているそうですよ!
★株式会社リクルートのサービスで安心!
★資料請求は基本無料!
★校種やエリアごとにまとめて請求
★送付先の入力だけ、たった1分で完了!
★9月28日まで!最大500円分の図書カードGET!
折角のチャンスをお見逃しなく!
↓ 資料請求希望は下の画像をクリック ↓
国立高校とは?
あまり耳慣れない国立高校は、一部の都道府県にのみ設置されている高校です。
基本的には国立大学の付属校であるので、大学で行われている研究や実験に協力することが設置の主な目的であり、そのため他の高校のように熱心な受験指導などは行いません。
さらにほとんどの国立高校は系列の国立大学の入試優遇措置も無いため、進路に対し自主的でないと高校以降の進路計画は立てることが難しいといえます。
国立高校は設置数が少ない上に「教育実践校」であるため、かなり個性的な教育が実施されています。
受験の特徴 国立の場合
国立高校の入試は一般的に5教科を利用します。入試問題は各校が独自に作成している問題で、選考基準も学校ごとに異なるため非常に高い人気を持ち、入試難易度はかなり高いと言えます。
例えば、お茶の水女子大学附属高校の入試であれば倍率は毎年3倍程度です。偏差値は78、試験は英語・数学・国語・理科・社会を各100点50分で行います。
入試時期としては1月上旬ごろと他の高校入試と比較してもかなり早いほうなので、国立高校に受験してから他の高校に受験する人も少なくないようです。
5年制の高等専門学校
全国に51校しかない高等専門学校は、大学と同じく高等教育機関として位置づけられた、5年間の一貫教育を通して国語や数学、英語のような一般教育に加えて専門教育を行う学校です。
一般教育としての授業は低学年で行い、高学年になるにつれてより専門的かつ高度な授業を行います。高校と大学とを掛け合わせたような授業を展開するのが高等専門学校の特徴といえます。
高等専門学校の入試は学力試験と推薦があり、学力選抜は理科、英語、数学、国語の4教科の試験と調査書の総合評価によって合否が判断されます。
推薦は学校長からの推薦書、調査書、面接によって選抜されます。難易度としては公立高校入試と同程度だといえるでしょう。
公立高校とは?
一般的な高校は基本的に公立高校です。都道府県立の高校が多くを占めている中、市町村立の高校も何校かあります。
各都道府県、自治体の教育方針に基づいた指導を行っているので、教育内容の差はあまりありません。あらゆるレベルの生徒が学校内に混在するので、生徒の受け皿としては幅広いと言えるでしょう。
学校によっては何校もの大学の推薦枠を持つ場合があるため、進路設計という面ではかなりの可能性を持つ高校だといえます。
それ以外にも、公立高校の魅力的な点には学費の圧倒的な安さが挙げられます。
受験の特徴 公立の場合
公立高校の入試は国立高校入試と同じで5教科が実施されます。国立高校との違いは各都道府県ごとに統一された共通テストが行われるという点にあり、選考基準も各都道府県で統一されています。
しかし近年の公立高校でも特に上位校であれば、独自の入試問題を用いた試験を行う高校もあります。
入試時期としては、第一回(推薦など)の入試は2月上旬から中旬ごろ、第二回(一般入試)は2月中旬から3月上旬ごろとなっており、国立・公立・私立の高校入試の中でも特に時期として遅くなっています。
\無料の資料請求で図書カードゲット!/
私立高校とは?
私立高校は「建学の精神」や「教育理念」という創立者の思いをもとに独自の教育を行う高校です。
基本的に大学の附属として設置されていて、卒業後には系列大学・短期大学に入試優遇が行われる場合が多いです。
学費は国立や公立高校と比較しても圧倒的に高くなっていますが、設備環境や施設が非常に充実しており特殊な教育が展開されているため高い人気があります。
受験の特徴 私立の場合
私立高校の入試は国立高校や公立高校の入試とは違い、3教科入試を行う高校がほとんどです。入試問題は各高校が独自に作成した問題であるため、問題の傾向や難易度は学校による面が強いです。
公立高校が試験の点数と内申点を総合的に判断して合否を決めているのに対し、私立高校の入試は学科試験の得点が特に重視されています。そのため、人気私立校は軒並み偏差値と倍率が高い傾向にあります。
入試時期としては、推薦入試が1月上旬から2月上旬ごろ、一般入試は1月下旬から2月中旬ごろとなっています。
冬休みがあけてすぐに高校入試となるため、それ以前の11月ごろから高校入試に向けて書類などを用意する必要があります。
まとめ
今回は国立・公立・私立高校のそれぞれの入試について紹介してきました。
国立高校はそもそも設置数が少なく、入試難易度としても比較的高いですがブランドとしても学校のレベルとしても非常に高い人気を持っています。
公立高校は一番ベーシックな高校ですが、生徒を幅広く受け入れることのできる受け皿としての役割や、大学受験の可能性という面では一番だといえます。
ただ広い受け皿となれるということは諸刃の剣であり、生徒が悪い方向へと流されてしまう可能性すらあります。
私立高校は学費こそ高いですが、先進的な教育や充実の学習環境などが提供されるため非常に高い人気を持つ高校です。大学の付属高校であれば、高校卒業後に内部進学の形で系列の短期大学や大学に進学できるのもまた魅力と言えるでしょう。