自分に合った医学部の選び方とは?5種類の方法を解説します!
医学部は近年、国立私立問わず競争率が高まり、偏差値も上昇傾向にあります。そのため、「医学部ならどこでもいいや」となげやりな気持ちになってしまう受験生も少なからずいます。しかし、どの大学の医学部にいくかという問題は人生を左右する大きな問題です。
そこで今回は、国家試験合格率や卒業後の進路など多様な観点から医学部の選び方をご紹介します。医学部受験生には大変役立つ記事ですので、ぜひご覧ください。
大学受験におすすめ予備校
国家試験合格率から考える選び方

国家試験合格率を志望校選びの指針として用いるのも良いかもしれません。医師国家試験は医師免許を取得するための国家試験です。医学生にとってはこの試験に合格することが在学中の最も大事な仕事であると言えるかもしれません。
医師国家試験の合格率は2020年度試験では全体で92.1%になっていますが中でも高い合格率を出しているのが、自治医科大学、大阪医科大学、産業医科大学、順天堂大学の4大学です。これらの4大学は合格率100%になっており、国家試験合格率という視点に立てば最良の進学先であると考えられます。
上の4大学は全て私立大学ですので、合格率の高い国立大学もご紹介します。国家試験合格率がトップの国公立大学は東京医科歯科大学で98.2%、2番手が和歌山県立医科大学の98.1%、3番手が山梨大学で97.4%です。
資料請求を侮ってはいませんか?大学受験は”情報戦”です。
高校3年生までに大学の資料請求をしたことがあるという方は全体の過半数以上を占めており、そのうち約8割以上もの方が5校以上まとめて請求しているそうですよ!
★株式会社リクルートのサービスで安心!
★資料請求は基本無料!
★校種やエリアごとにまとめて請求
★送付先の入力だけ、たった1分で完了!
★10月31日まで!最大500円分の図書カードGET!
折角のチャンスをお見逃しなく!
↓ 資料請求希望は下の画像をクリック ↓
学費で考える選び方

学費は国公立大学と私立大学では大きく違ってきます。国立大学はどの大学も一律で約350万円程度ですが、私立大学では約1,900万円~約4,500万円と大きく差があります。
そのため、私立大学だとどうしても学費を払えないという家庭にいる方は国公立大学を目指すべきでしょう。また、私立大学の中でも学費の金額に大きな差があることが分かります。そのため、私立大学を目指す方でも学費がいくらかかるのかしっかりと下調べをしておくようにしましょう。
卒業後の進路から考える選び方

ここでは、卒業後の進路を考えた医学部の選び方をご紹介します。具体的には、研究医になりたい方と臨床医になりたい方、医師として高い地位につくことを目指す方の3つに分けてご紹介します。
研究医になる
医学部卒業後の進路の1つとして、大学院に進学し、その後研究医になるという道があります。研究医とは大学や病院、その他の研究機関で医学研究を行う医師のことを言います。研究医の仕事は例えば、いまだ治療法が確立されていない症状に対して新しい治療法を見つけることがあります。
研究医になりたいという方は国公立大学に進学するのがおすすめです。国公立大学の医学部は研究医の育成に力を入れています。
臨床医になる
医学部卒業後のもう1つの進路として臨床医を目指す道があります。臨床医は医師の中でも、病院で患者さんの診察をしている人達のことを言います。
卒業後に臨床医を目指したい方は国立大学よりは私立大学を狙うのがおすすめです。私立大学は大学によってそのカリキュラムの特色が異なりますが、全体的に臨床医養成に力を入れて、実践的な内容を導入している大学が多い傾向にあります。
医師として高い地位を目指す
医師の世界は、昔から高年収が約束されているという華やかな側面がある反面、まだまだ学歴の壁が根強く残る世界でもあり、どの大学を出たのかということによって就ける役職に違いが出てきます。
医学部の中で別格の扱いを受けるのは、旧帝大と私立御三家です。具体的には旧帝大が北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学と私立御三家が慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学のことを指します。
旧帝大と私立御三家に入れば、出身校の教官や大学院の部長を目指すこともしやすくなります。そのため、医師の世界で高い地位に就きたいという方は上に示した大学を目指すのがおすすめです。
\無料の資料請求で図書カードゲット!/
試験の相性で考える選び方

第一志望ではおすすめしませんが、第二志望以下の大学を選ぶ際には試験の相性で大学を選ぶのがおすすめです。なぜなら、科目ごとの配点や出題傾向が違うからです。
例えば、慶應義塾大学医学部は、英語の配点が150点、数学の配点が150点、理科の配点が200点となっています。また、東京慈恵会医科大学医学部では、英語の配点が100点、数学の配点が100点、理科の配点が200点となっています。慶應義塾大学は比率にすると英:数:理が1:1:1.3の比率になっていることが分かります。一方で東京慈恵会医科大学は1:1:2の比率になっており、東京慈恵会医科大学の方が理科科目を重要視しているということがうかがえます。
このように志望大学の科目別の配点を比率に直して見て、自分が得意な科目に高い配点をしている大学を探してみるのがよいでしょう。また、問題の出題傾向も大学によって大きく異なるので、自分で実際に過去問を解いてみて確認するようにしましょう。
試験の日程から選ぶ

私立大学の受験校を選ぶ際には、試験日程を気にするようにしましょう。その理由は2つあります。
1つ目は体力的な問題です。大学入試の試験はかなり体力を消耗します。そのため、連日の受験はできる限り控えた方がいいです。連日の受験になったとしても2日までとし、3日以上連続で入試に臨むのは避けるのがおすすめです。
2つ目は入学金の問題です。試験の日程をうまく考えなければ余計な入学金を支払うことになってしまいます。合格が決まった場合にはその大学に入学金を支払わなければなりません。しかし、その大学の合の入学金支払い期限が第一志望の大学の合格発表日より前である場合、第一志望の大学に落ちた時の保険として入学金を支払わなければならなくなります。私立大学医学部の入学金は大体100~200万円と幅がありますが、いずれにしても高額になるので試験日程は入学金支払い期限と合格発表日にも注意して選ぶようにしましょう。
医学部の選び方についてのまとめ
今回は医学部の選び方について様々な方法をご紹介しましたが、具体的には以下の5つの方法がありました。
1.国家試験合格率から考える選び方
2.学費で考える選び方
3.卒業後の進路から考える選び方
4.試験の相性で考える選び方
5.試験の日程から選ぶ
医学部選びは、医師になるために必ず通らなければならない道です。「医学部ならどこでもいいや」と考えずに、読者の皆様が本記事でご紹介した医学部の選び方を用いて自分に合った大学を選べることを期待しています。