初めての選挙に挑むには?投票の流れと18歳選挙権の壁

2016年に選挙権年齢が引き下げられ、18歳、つまり高校3年生から投票できるようなりました。

「これまで選挙について考える機会なんてなかったのに急に選挙権が与えられても、どうしたらいいのかわからない。」

「そもそも、何を見て判断したらいいの?」

初めての選挙に悩みはつきもの。社会を変える可能性をせっかく持っているのに使わないなんてもったいないですよね。

今回は、高校で初めて選挙権を与えられる世代に向けて、同じく18歳選挙権の黎明期を経験している私からいくつかアドバイスをしたいと思います。

どうして18歳から投票するの?

社会への不安

どうして高校生3年生から政治に参加するのでしょうか?

現在大体の学生が高校卒業後進学という道を進みますが、大学や専門学校を卒業するときに待っているのは就職難の時代。

そのうえ大きな問題があるのは国内だけではなく、老いも若きも一様に数年先の生活すら不安な状況に現代日本は陥っています。

これからの日本を発展させていく立場にある、未来を生きる世代の私たち。はっきり言ってしまうと、今の社会は高齢者優待で若者に優しくないですよね。

そんな社会になってしまったのは、これまで若者が政治に関与する機会がなかったからです。

安心できる社会の実現のためには、私たちが政治を変えていく必要があります。

若者が社会を変える方法とは?

社会を変えるには、政治家にならないといけないと思っていませんか?

実は政治家になるためには莫大なお金がかかります。選挙に勝つために大枚を叩いた政治家が私たちの生活の指針となるのです。

「お金持ちに庶民の生活が分かるものか」と思いますよね。そこで生きてくるのが民主主義。信頼できる人に希望を託す社会の仕組みです。

有権者には、庶民の感覚が分かる政治家を選ぶ権利があります。その政治家を選ぶのが、今回紹介する「選挙」です。

そう思うと、18歳で選挙権が与えられるのは、むしろ遅いとは思いませんか?

当事者である私たちに与えられた権利を行使しないのは、自分をないがしろにするのと同義なのではないでしょうか。

選挙に若者が参加するべき理由

結論から言うと、投票したからといってすぐに政治が方向転換することはありません。

ではなぜ投票に行かないといけないのでしょうか?

投票率が低いと、若者は現状維持を望んでいると勝手に判断されてしまいます

「言わない考えなら無いのも同じ」とある映画の言葉ですが、まさにその通りで投票というのは最もわかりやすく有効な意思表示の場なのです。

「今回の投票率は若者票が高かった、なら次回も高いかもしれない」そう候補者が思うことで、その候補者は若い世代からの票を意識するようになり、私たちが望む政策を打ち出すようになります。

今投票に行ったらすぐに何かが変わるというわけではありません。しかし次の選挙に向け現状を打破するための伏線を張っているのです。

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選挙について復習してみよう

選挙には沢山の種類がありますよね。

大まかに分類すると4種類あり、全国的に大きく報道や選挙活動の行われる衆議院・参議院の選挙に加え、地方議会の議員を決める選挙等や特別な場合にのみ行われる選挙があります。

衆議院の議席は465席あり、その席はすべて各都道府県から輩出されています。

衆議院の席に座る政治家を輩出するために行われる、都道府県単位の選挙が「衆議院議員総選挙」で、4年の任期を満了した場合と衆議院が解散した場合に行われます。

参議院は衆議院と異なり、解散はありません。

6年の任期満了まで同じ議員が所属していますが、3年で248ある議席の半数が入れ替わることが決まっていて、その入れ替わる人を選ぶ選挙が「参議院議員通常選挙」です。

学校の授業では政治についてさらっと紹介するだけだったりするので、改めて学びなおすと政治はかなり面白いモノですよ。

投票日まで約2週間!選挙前にすべきこと

街頭演説

選挙の公示が行われてから、大体2週間以上すると選挙本番となります。

公示や告示は選挙の度に言われる言葉ですが、どう使い分けているのか気になったことはありませんか?

「公示」というのは、衆議院の総選挙と参議院議員の通常選挙の開催を天皇陛下が国民に知らせることです。

それ以外の選挙の実施は選挙管理委員会が発表するため「告示」と使い分けられています。実はニュースキャスターや新聞の「公示」と「告示」の使い分けで、大まかな選挙の規模が把握できるんです。

選挙の実施が発表されると、そこから選挙活動が活発に行われます。街頭演説やポスターの掲示、選挙カーが町を駆け抜け、町は不思議な熱気に包まれます。

選挙活動期間に入ったら何を見る?

選挙活動は、地方に出向き都市以外に暮らす人を見捨てないことを訴えかける、古典的で効果的な足を使った選挙活動を行う候補者だけではないです。

支持者が学生以来の友人に電話をかけたり、自身の公約を動画にしてYouTubeに載せる候補者など現在の選挙活動は多岐にわたります。

一票でも多くの票を獲得するために候補者やボランティアが奔走し、新聞やネットニュースではこれまで隠されてきた情報が一気に提示され始め、ネットを漁れば党の政策を分かりやすい言葉に翻訳した情報であふれています。

それらの情報の奔流に流されるのではなく上手に活用して、例えば「消費税の増税」など、自分の中で絶対に譲れないことに対する各党のスタンスをしっかりと認識することで自分の「推し」の政党を持ちましょう

自分が推している政党・政治家のどこに惹かれたとか、この政党のどこが駄目だとか、そういったことを友人や家族と話し合うことも大事ですよ。

どういう社会になることを自分は望んでいるのか口に出してみないと分からないことは多いです。

第三者との議論を積極的に行うことで、自分の推している政治家の考えは間違っているだとか、どういったところが素晴らしいのか改めて考える機会となり、より自分にとって生きやすい世の中の実現に繋がりますよ。

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いよいよ決戦!投票日にすべきこと

投票

そうして迎える選挙当日は、きっと緊張してしまいますよね。作法が分からなくても、確実にどの党に一票を託したいのかしっかりと考えているのならば案ずる必要はありません。

投票の仕方が分からないなら、聞けばいいんです。委員会の人はきっと真摯に教えてくれますよ。

選挙権を持つ人には事前に入場整理券が届きますが、もし入場券をなくしてしまっても身分証があれば投票が可能です。

投票日にやむを得ない事情があって投票へ行けないなら、期日前投票を行いましょうね。

その行動、大丈夫?してはいけない事

選挙権を持つと気を付けなくてはならないことがいくつかあります。意外と知らないですが、有権者であれば高校生でも選挙運動が認められています

しかし、たとえ友達同士でも、家を訪ねて特定の政党・候補者への投票を依頼すること、食事を奢る等を引き換えにして投票してもらうことは禁止されていますし、選挙当日に特定の政党・候補者への投票を呼び掛けたり、入れさせないようにしたりすることは禁止されています。

それを破ってしまった場合は、たとえ高校生であっても選挙法違反となります。選挙当日になったら、ただのリツイートでも選挙に関したことであれば避けたほうが無難です。

もちろん投票率を上げるために選挙に行くことを勧める内容であれば大丈夫。むしろ積極的に行いましょう!

多くの若者が選挙に行くことで投票率が上がると、若者の意見が無視されてしまうことがなくなります。

18歳で選挙権を持つことの現実

選挙権が与えられた高校生が初めて選挙に関わってみると、制服を着た学生に対してはアピールをしない候補者や、「どうせ政治になんて興味がないんだろう」という目を向けてくる大人がいたりして不快な思いをすることがあります。

それ以外でも、大学進学等で地元を離れた際には住民票の移動の有無に関わらず、地元に帰らないと投票ができないなど様々な不便があります。

政治に関心がないわけではないのに、どうしようもない事情で投票できずに開票後のテレビで「政治関心がないから若者の投票率は低い」と言われているのを聞いて、やるせない気持ちを抱くことだってあります。

私たちが投票という権利を行使するには、今の世の中はとてもやりずらいのが現実です。

改めて考えてみると、やはり現行の選挙方式は今の時代にそぐわない方法なのかもしれませんね。

18歳、初めての選挙の壁まとめ

選挙権を与えられたばかりの高校生が挑む、初めての選挙というものには当事者にしか分からない苦悩があります。

未成年が政治に関心を持つことをあまり良しとしない今の世の中であるのに、どうして若者が一方的に「知識がない、関心がない」と言われなくてはならないのかと、憤りを抱いたこと、不思議に思ったことはありませんか?

長い間体質の変わらなかった「老後の安定だけを重視する政治」は、今パラダイムシフトの時期にあります。

今よりずっと生きやすい未来のために、若い人間が息をしやすい社会の実現のためには、十代が持つ一票が何よりも強い決定権を、可能性を持つことを私たち一人一人が自覚すべきなのではないでしょうか?

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