大学受験ガイド!大学の選び方から入試本番まで
大学に行くことが当然のように思われている今日において、学問の研鑽という崇高な高等教育の場は学歴に穢されています。
浅学菲才で意欲の無い人間が、協調性めいた何かでもって箔付けのために大学に行くなど無駄でしかないと思いますが、これも似非学歴社会が蒔いた種。
今や東京大学の価値はお茶の間の娯楽に過ぎなくなり、大学は日常の延長線上、果てに金さえ払えば入学できる、などと囁かれるプライドのない大学さえ存在する始末。
そんな時代にあって、あえて大学に進学する価値とは「社会人予備校」以外に何があるのでしょうか。
今回は大学受験までの一連の流れ、進路決定から試験本番までを紹介していきます。
大学受験におすすめ予備校
まずは進路を決定しましょう
進路を決定する、なんて口にするのは簡単ですが後の人生がこの決定で決まる可能性もあります。
あまり意識することが無くても、実は何よりも重要な人生の選択肢が18歳の身の上にのしかかっているのです。
その重さは成果を一瞬にして昇華も台無しにでもできるハイリスクな賭けでもあります。
生半可な考えでは決めてはいけない大学。まずはしっかりと選ぶことから始めましょう。
どうやって進路を決定するのか
大学に行くべきか、行くべきではないか。進路を考えるうえで、そう考えていませんか?
実はその選択肢で進路を考えること自体がそもそもの間違い。
進路決定をするうえで考えるべき選択肢は「行くべき・行くべきではない」ではなく「行きたい・行きたくない」です。
なぜその選択肢なのか、理由は単純です。行きたいと思わないと勉強が続かないからです。
肩書欲しさに難関大学を受験する生徒もいますが、はっきり言って受験にかかるお金の無駄でしかないでしょう。
熱意がないなら難解な大学の授業についていけるわけ無いですし、とりあえず卒業するために単位だけ取る、などに至っては迷惑この上ない話です。
肩書として大学の卒業実績が欲しいのであれば、社会人入試を利用して入学し自分で学費を払えばいいのです。
大学を決めるために何を考えればいいのか
日本全国に数え切れないほど大学はありますが、大学を決める上で考えるべきことはいくつかあります。
まずは何をするために大学に行きたいのか考えましょう。
将来の夢のため?好きな教科を深く学びたいから?基本的にはこの二択のどちらかが望ましいです。
あくまで大学は高等教育機関ですから、サークル目的はこの段階において動機になりません。
将来の夢にしろ学問の研鑽にしろ大学に進学する動機があれば次のステージ、具体的な大学像に触れましょう。
夢の実現には、その学問を研鑽するにはどの分野に進む必要がありますか?人文系?理数医系?
夢見る進路や学問は、よほどの特殊性が無い限りは基本的にはどの大学にでも設置されています。
どこでも同じ内容が授業として行われているとは言い難いですが、はっきり言ってしまうと文部科学省管轄の大学であれば学ぶ内容に大きな差異はありません。
広く一般的な学部であれば、特にどんな分野に力を入れたいか考えましょう。
文学なら古典、中世、近代のように自分が主に学びたい分野について考えるもよし、将来は教師になりたいなら義務教育なのか幼児教育なのか、といったように自分のしたいことをはっきり意識しましょう。
国公立大学か私立大学かで分けてみる
自分の学びたいことをはっきりとさせたら、次の段階へ進みましょう。
自分の学びたい学部の設置された大学をリストアップする段階です。
リストアップする時は、学部の授業内容などついては深く触れずにただ国立大学/公立大学/私立大学で区分しましょう。
この際数が多くなってしまっても構いません、結局は数校に絞りますから。
リストアップが済んだら、各区分ごとに詳しいカリキュラムや取得可能な資格について見ていきましょう。
どうにも惹かれないカリキュラムなどがあれば、その大学とはご縁が無かっただけです。ここでは各区分kou 校までに絞れることが望ましいです。
各区分で選別が済んだら魅力的に感じる順番に並べてみて、それぞれの区分同士で比較していきましょう。
国公私立大学合わせてベスト10くらいまでのランキングを作ったらこの段階は完了です。
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情報収集なしに戦略は立てられない
受験は戦いだとよく言いますが、本当に戦いであれば必要なのは戦略。
戦術でも別段構いはしないのですが、大学進学がゴールではないので本来なら受験生は戦略家にならなくてはいけません。
では戦略家として戦略を立てる上で何よりも欠かせないのは、攻略対象の情報です。情報は何よりも強大な武器となります。
レベル1の勇者が魔王討伐に挑むとして、初期装備で挑むよりは最強の装備で挑んだほうが勝率は上がりますよね?同じようなものです。
では具体的にどうやって情報収集するのでしょうか。
資料請求で情報を収集する
大学の具体的な情報を集める上で絶対にしないといけないのは、資料請求です。
学校のパンフレットに加えて入試要項・募集要項や過去問、願書を請求しましょう。
パンフレットはGW時期くらいから配布する大学がほとんどですが、入試要項は夏ごろに配布することが多いようです。
手元にパンフレットが届いたら、パンフレットの内容を十二分に目を通しましょう。
特に目を通すべきは1、授業の詳しい内容 2、取得可能な資格 3、就職 4、入試制度 5、学費と奨学金です。
パンフレットの内容をふまえ、先に作った志望校ベスト10を見直してみると、存外順位の変動があるかもしれません。
例えば似たようなカリキュラムの大学で悩んでいたなら学費と奨学金で決めるのもアリです。進学にかかる費用は馬鹿にできないほどですから。
また、SNSで大学名を検索してみるのもいいでしょう。もしかするとその検索で大学に対する感情が変わるかもしれません。
オープンキャンパスはなるべく参加
どの時期に進路を決めているのかによりますが、夏前であれば必ず参加すべきなのがオープンキャンパス。生で大学の雰囲気を知る絶好のチャンスです。
大学によってオープンキャンパスに参加した生徒だけが受験できるAO入試があったりしますし、推薦入試では面接で感想を求められる場合も多々あります。
雰囲気を入学する前に触れておくことで、入学後に「思っていたのと違う」というようなミスマッチが防げますし学生の生の声、最新の入試情報を入手することもできます。
良いことずくめのオープンキャンパスにはぜひ参加しておきましょう。
入試方法を決定したら受験対策のスタート
入試方法とひとえに言っても、AO入試や推薦入試、指定校推薦に一般入試、2020年で終わるセンター入試と挙げだしたらきりなくあります。
AO入試は今でこそ多くの大学の採用する入試形態で、人物評価に基づいた入試です。
かなり早期に実施され、合否も早期に出ますから入学のチャンスを増やす分にはうってつけだといえます。
推薦入試は、一般的な高校などからの推薦による公募推薦と指定校推薦があります。
公募にもスポーツなどで著しい成果を上げた人や学校長の推薦が不要の自己推薦などがあります。
一般入試は大学独自の試験が行われ、センター入試はセンター試験という全国統一試験のような試験の成績で合否が決まるものです。
センター試験と一般入試の両方を利用した入試もあり、「勉強漬けの受験生」のイメージは大抵このいずれかの試験の受験者です。
それぞれの入試形態の特徴をつかみ、自身にあった受験の形式をしっかりと選んだ瞬間から「受験」が始まります。
入試も目前、いよいよ出願へ
情報収集が完了したら、次にすべきは出願です。
ただ出願してしまうと試験を受講するほかなくなるので、本当にこの大学に出願していいのかもう一度しっかり考えましょう。
出願には大体2パターン、インターネットによる出願と紙媒体での出願があります。
どちらの出願形式を選んでも、やるべきことはほとんど変わらないのでここでは大まかな説明だけしましょう。
紙媒体での従来の出願
資料請求やオープンキャンパスで入手した願書で出願を行う、従来の出願方法です。
出願に必要な書類はなるべく早く用意しておきましょう。
特に調査書などは用意するのに時間がかかるので最低でも2週間前から手配しましょう。
大学からの要項に記載されている必要書類を完全に用意したら、次に受験料を振り込みます。
証明書や領収書を必要とする大学がほとんどですので要項を読み込んで忘れずに貰いましょう。
受験料の支払いが完了したら、入学志願票を記入しましょう。書き方や訂正の仕方は要項に書かれています。
記入ミスがあると受け取ってくれないので描き上げたら何度も確認しコピーを取りましょう。
必要書類や証明書などすべて準備したら「簡易書留」もしくは「速達・簡易書留」で郵送。
宛名の修正や必着か消印有効か混同しないよう気を付けてくださいね。
インターネット出願
インターネットを利用した出願は年々増えています。
紙媒体での出願に比べるとはるかに便利ですが、若干手順が複雑であるため出願時になって焦ることのないように手順の確認が必要です。
インターネット出願のメリットとしては、まず手書きで書類を仕上げる必要が無いことがあります。
誤字脱字を書き直す必要はないですし、記入漏れはエラーチェックにかかるため防止することができます。
さらにインターネット環境さえあればいつでも出願の申込ができることもあります。
受験料の支払いは基本的にコンビニですが、クレジットカード可の大学もあるので支払いの容易さもまた魅力。
大学によってはインターネット出願の利用で受験料が割り引かれたりと多くのメリットがあります。しかしインターネット出願の手続きはこれで終わりではありません。
むしろここからが本番。ここまでで入力した内容を印刷し、受験料を支払い、指定された書類を送付するまでがインターネット出願の流れ。
送付すべき書類は多いですし支払いにも期限があるので、出願申込を行う前に調査書などが手元にあるようにしておいたほうがいいでしょう。
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腹をくくるか試験本番
出願書類が受理されたら、受験票が届きます。
受験票が届いたらいよいよ試験本番まで秒読み、入試対策のラストスパートをかけましょう。
それぞれの入試形態ごとに試験本番にすることが変わります。
時期も形態によって大きく変わるので、早く合格が決まる人は年明け前に合格通知が届きますが一般入試やセンター入試を受験する人は追い込みにかかる時期ですので、気遣いを忘れないようにしてください。
AO入試の試験とは
提出した書類から書類選考が行われ、その後エントリーシートなどをもとにして面接やグループディスカッション、プレゼンテーションを行う大学や、小論文、学力・実技試験で選考する大学もあります。
セミナーや模擬講義を受講した後筆記試験や面接等を行う学校もあるようです。
ほぼすべてのAO入試を実施する学校で面接が行われているため、面接対策を重点的に行う必要があります。
推薦入試の試験とは
調査書や推薦書、志望理由書、自己推薦書のような書類を先に送付するため、その内容をもとに一次考査が行われる大学とすぐに面接を行う大学があります。
さらに小論文や学力・実技試験のある場合もあるため各大学の入試要項を参照してください。
面接の場合は提出した書類をもとにして推薦入試の試験内容もしっかりと調べておく必要があります。
センター試験とは具体的に?
センター試験を利用する場合は単独型か併合型かでその後が変わります。
センター自体は一月の中旬に開催されるため、単独型の受験でしたらそこで受験勉強が終わり(医学部等は個別試験あり)ますが、併用型の場合は2月ごろの一般入試まで勉強をし続けます。
気を付けるべきなのはセンター試験利用の場合だと、出願は試験の前か後か、ということがあります。受験する必要のある科目も大学によって変わるので、やはり確認が何よりも大切と言えます。
一般入試の試験とは
大学独自の入試問題で試験を行う一般入試ですが、一般入試一つでさらに入試形態が多岐にわたっています。
すべての学部が共通の問題を利用する「全学部日程」や、自分の得意科目を活用できる「選択科目」「得意科目」などはよく聞かれる入試ですが、他にも併願受験のしやすい自分で試験日が選べる「試験日自由選択制度」や本校以外の会場を利用した「地方入試」、入学の最後のチャンスである「後期日程」などがあります。
それぞれの入試はメリットデメリットがあるので、自分の利用しやすい入試形態を選択しましょう。
大学受験ガイド!選び方から試験当日まで
大学入試についてダイジェストにご紹介してきました。
次年度からはセンター入試がかわり、これまでの入試の常識が通用しない新しい入試が始まります。
大学を行くことが当たり前になった今日だからこそ、何をするために大学に行くのかはっきりとさせることが何よりも重要なのだと思います。