2020年センター試験廃止、『大学受験共通テスト』ってなに?
2020年でセンター試験が廃止になり、新しく大学受験共通テストが始まります。
大学受験共通テストという名前だけなら多くの人が聞いたことあるのではないでしょうか?
では、大学共通テストとセンター試験での変更点や、実際にどのようなテストが行われるか知っていますか?今回はそんな大学受験共通テストについて詳しく紹介していきます。
2021年以降に大学受験共通テストを受験する受験生は参考にしてみてください。
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大学共通試験とは

大学共通試験とは2020年でセンター試験が廃止になることを受け、2021年からセンター試験の代わりとして導入される日本の大学の共通入学試験です。ではなぜこのような大規模な入試改革が行われたのでしょうか?
なぜセンター試験が廃止され大学共通試験が導入されたのか、その背景と大学共通試験について紹介していきます。
大学共通試験の目的
大学共通試験の問題を解くには知識だけでなく社会に出た時に必要になる、自ら考えて問題の答えを導き出す問題解決能力や、持っている知識を様々な方向に応用していく応用力が必要になってきます。
そのため、後に詳しく紹介しますがセンター試験と大学共通試験では、問題の出題方法や解答方法が大きく変わる教科もあります。
つまり大学共通試験の目的は、社会に出た時に必要とされている能力の基礎を高校生のうちから養うことで、急速に変革する社会にも対応できる人間を育てていくことです。
センター試験廃止の理由
センター試験が始まった1990年頃はマークシート式でありながら、ただ暗記しているだけでは解けず、考える必要がある問題が評価されていました。
しかし、上で紹介したように国が現代社会では知識の量だけでなく、自ら問題を見つけ出しその答えや価値を見つけ出す能力や応用力が必要になってくると考え、今まで知識・技能を中心に求めていたセンター試験から、思考力や判断力、表現力を重要視する新しいテストを行う方針を決めたため、センター試験が廃止されることになりました。
簡単に言うと、センター試験が始まった時と現代では、求められる能力が変わっているので、センター試験で測れる能力が時代の流れについてこれなかったためでしょう。
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センター試験と大学共通テスト

センター試験が廃止になり、大学共通テストに変わるといっても具体的にどんな風に試験が変わっていくのか理解していない人もいるのではないでしょうか?
名前が変更されたことで、試験内容もが大きく変更されたように見えますが、教科によっては大きく変更されたものもあれば、そうでないものもあります。
センター試験と大学受験共通テストの共通点と変更点について詳しく見ていきます。
出題科目と試験時間は変更されない?
出題科目に関してはセンター試験と大学共通試験で変わることはありません。
試験時間も数学Ⅰ・数学Aのみ70分とセンター試験より10分多く設定されていますが、他の教科はセンター試験の試験時間と同じになっています。また試験日程としても1月中旬となっており、出題科目・試験時間・日程といった部分はほとんど変更点がありません。
そのためセンター試験と大学共通試験で問題を解くのに必要になってくる知識自体は同じものといえます。
問題の方向性が変わる
センター試験では全ての問題がマークシート式での回答になっており、主に知識・技能といった能力が求められていました。そのため、思考力・判断力を求められる問題が少なく、表現力・記述力が求められる問題に関しては、1つもありませんでした。
しかし、大学共通試験では思考力・判断力・表現力を求められる問題が多く出題されるようになります。また解答方法もマークシート式に加え、記述式での解答が導入されるのでセンター試験とは、求められる能力と問題の出題傾向が変わってきます。
英語の試験が大きく変わる
求められる能力や問題の方向性が変わると上で紹介しましたが、英語に関しては配点や求められる能力が大きく変わってきます。
センター試験の英語では「読む」・「聞く」能力がめられていましたが、大学共通試験では「読む」「聞く」に加え、「話す」「書く」が求められるようになります。
それに伴い、今まで出題されていた発音・アクセント・語句整序を単独で問う問題がなくなります。さらに今まで筆記200点、リスニング50点だった配点も、リーディングとリスニングで各100点に変更されています。
これまで日本語で書かれていた設問文も英語になり、処理しなければいけない英単語も約5400とセンター試験よりも約1200語多くなっています。
そのため、大学共通試験の英語は、センター試験の時以上に時間をかけて対策しなければ点数が取りづらく、比較的差がつきやすい教科になっています。
対策はどうする?勉強法は?

センター試験とは問題の方向性や、求められる能力が変わる大学共通試験。
ではどのように対策を行っていけば良いのでしょうか?
国語・数学・英語の3教科に注目し、試験対策を行う上で気を付ける点と効果的な勉強法について紹介していきます。
国語
国語で気を付けるべき点は、実用国語の存在です。新聞や契約書などの実用的な文章やグラフなどから問題が出題されるこの問題は今までのセンター試験ではまず見ないものでしょう。
普段の勉強からどの部分が問題を解く上で重要なのか判断しつつ、テキスト・資料を見ていく力をつける必要があります。本番でやみくもに全ての資料を見ていると、確実に他の問題に当てる時間が無くなってしまいます。
記述式問題に関しては解答見るだけで終わらせずに、塾や学校の先生に添削しもらい、自分の言葉で回答できるようにしておきましょう。
また何を書けば良いか全く分からない人は、まず問題を読んでいる時に重要だと思う文章に目印をつけ、それを端的にまとめる練習から始めましょう。
数学
数学で気を付けるべき点は記述式問題の存在と情報処理です。
「数学Ⅰ・数学A」においては、記述式問題が出題され、正確な数式を過不足なく記述しなければいけません。「>」を「≧」となっているだけで誤答となってしまうので、記述は細かい点にも注意して解答しなければなりません。
また大学共通試験では特定の場面と目的が指定されている問題が多く、1つ1つの設定や状況を的確に理解し、問題に取り掛かる情報処理能力が求められます。センター試験では1つの問題に対していくつもの計算をする処理力が求められることが多かったので対照的といえます。
センター試験に比べて計算量が減っている分、問題文から重要な個所を抜き出す情報処理能力を重視して問題が作られているので、普段から、問題文を読み何を求めればよいかを素早く判断できるように意識しながら勉強すると良いでしょう。
英語
英語はセンター試験が廃止されることで最も対策が難しくなる教科といえます。上でも紹介したように求められる能力が倍になり、リスニングの難易度と配点が増加したことで点数が取りにくくなっています。
また文法問題の出題がなくなることで、文法の勉強はしなくても良いと考える人もいるかもしれませんが、それは間違いです。
大学共通試験の準備段階として実施されたプレテストでは、リスニング問題に文法ができないと解けない問題が出題されており、今まで以上に文法を完璧にしておくことが求められます。
英語の試験の対策としてはまずはリーディングを完璧にすることです。リスニングの対策をするにしても、読めない英語をを聞きとることはまず不可能です。また、大学共通試験のリスニングは比較的ゆっくりな会話なのでリーディングを完璧にすることで聞き取れるようになってきます。
リーディング対策を完璧にした後にリスニング特有の表現を覚えたり、実際にプレテストのリスニング問題で英語を聞き取る練習をすることで、より効果的な勉強ができます。
民間試験の対策も!
大学共通試験によって導入される民間試験の対策も重要です。2020年度は見送られましたが、早くて2022年度から導入されます。
民間試験では長文読解や会話問題などが出題されます。各試験で出題される単語が違ってくるので単語力の強化は必須になってきます。
まだ不確定なものですが、単語力の強化は大学共通試験でも必要になってくるので、早めに対策を始めておくことをおすすめします。
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まとめ
大学共通試験について紹介してきましたがいかがでしたか?
大学共通試験の本質を理解して、求められる能力と、身に付けなければいけない能力を把握しておきましょう。
今までのセンター試験とは問題傾向や求められる能力が変わることで、不安や戸惑いを懐く受験生もいるかもしれませんが、やるべき対策をすれば必ず結果はついてきます。志望校合格に向けてできる限りの努力をしましょう。