河合塾の偏差値はおかしい?特殊な2.5刻みボーダー偏差値に注意!

大手予備校として実績や評判が高い河合塾。全国に校舎があり、生徒数も多く、定期的に大規模な模試が実施されています。河合塾は膨大な受験データに基づいて、各大学の各学部の入試形態別までの細かい偏差値を独自に算出し、公開しています。大学偏差値でよく見る52.5、55.0のような刻みのものが河合塾公表の偏差値です。

この2.5刻みの偏差値を、単に大手の河合塾が公開しているという理由だけで、正確なものだと鵜呑みにしてしまっていませんか。実は、河合塾の偏差値は一般的なものと根本から大きく異なる特殊な偏差値なんです。

ここでは、河合塾の偏差値が特殊な理由や、河合塾の偏差値はおかしいのかどうかを説明します。また、2.5刻みの偏差値表示やBF(ボーダーフリー)などについても詳しく掘り下げて説明していきます。

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河合塾のボーダー偏差値

特徴的な河合塾の2.5刻みのボーダー偏差値について紹介していきます。

そもそも偏差値とは

偏差値は、得点の分布は平均点付近に集中し、平均点との点差が大きくなるほど集中しなくなる、という統計学的なバラつきの考え(正規分布)に基づいて算出されます。平均点でちょうど偏差値50となり、平均点越えで偏差値が50より高くなります。偏差値が55, 60, 65, 70の時、それぞれ全体の上位31%, 16%, 7%, 2%となります。

特殊!河合塾のボーダー偏差値

各個人の偏差値の算出方法自体は河合塾も他の塾と全く一緒です。なので、模試を受けた際の自分の偏差値は正しいです。ただ、煩わしいのですが、A判定、B判定のような大学の合格基準として設定されている偏差値は一般的な設定方法と全く異なる「ボーダー偏差値」という方法を採用しています。

一般的に大学の偏差値は合格者の偏差値の平均(=平均偏差値)で表されます。一方で、河合塾は合格者と不合格者の比率がちょうど半々になる偏差値(=ボーダー偏差値)を大学の偏差値として設定しています。

つまり、平均偏差値はその大学の在学生の賢さ・学力に近しいもので、そのまんま大学の偏差値的なイメージです。一方で、河合塾のボーダー偏差値は、その偏差値で試験にチャレンジしたのなら、ダイスの半か丁かで合否が決まるといったイメージです。

平均偏差値とボーダー偏差値は一見すると大きな差がないように思えますが、偏差値で大学の学力を議論するなら平均偏差値が、単に受験での合否を意識するならボーダー偏差値の方が適しているでしょう。

ボーダー偏差値の設定方法はすごく曖昧!?

調べたところ、ボーダー偏差値の詳細な設定方法は公表されておられず、関連するボーダーラインの設定の一例が見つかりました。ただ、この例では「妥当だと判断し、加味して」などの主観的で曖昧な記述が散見され、ほぼ一意に定まる平均偏差値と比べると、ボーダー偏差値の設定方法には曖昧さが含まれているように思われます。また、ボーダーの設定は難しく、誤差が生じやすいように思われます。

ただ、河合塾はそもそも偏差値を2.5刻みという少し大雑把な評価を行っています。そのため、ボーダー偏差値設定の際に生じる誤差は、この2.5という大きな目盛りの評価のおかげで、顕在化していないようです。

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河合塾の偏差値は信頼できる?

特殊なボーダー偏差値を採用している河合塾。ここでは河合塾のボーダー偏差値が正しいのかを話していきます。

2.5刻みの粗めな偏差値設定

駿台や東進などが公表している大学偏差値はすべて1刻みです。一方で、河合塾のみ2.5刻みという少し大雑把な偏差値となっています。河合塾の偏差値50は、偏差値51.25以上53.75未満が該当し、統計学的にはこの範囲に全体の約1割が含まれます。たとえば、1万人が受験した時は、順位が1000番異なっても同じ評価を受けるほど、河合塾の偏差値は粗めです。

また、一部の例外的な大学・学部はBFや偏差値70, 72.5となっていますが、河合塾は全体の大学を基本的に35~67.5という狭い範囲(13ランク~0ランク)で評価しています。範囲は狭いのに目盛りは2.5刻みで大きいため、河合塾は実質的に全大学を14段階程度でしか評価していません。上の上、上の中、、、下の下みたいな簡易な格付けと大差ない評価とも言えます。

河合塾の偏差値の信頼度が高い理由

ここまでの話では、河合塾の偏差値は雑で曖昧なように思えます。その一方で、河合塾の偏差値は大学受験業界において、かなりの信頼度を誇っています。この理由としては、河合塾という大手予備校のネームバリューに加え、受験者人口最大の模試が誇る受験データの豊富さが挙げられます。

難関国立や医学部の受験に偏りがある駿台と比べ、河合塾は私大の受験生の層も厚くなっています。なので、私大受験生のデータが毎年多く集まり、正確性の高い偏差値設定ができています。

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河合塾の偏差値の注意点

河合塾の偏差値は特殊です。なので、注意点をいくつか紹介していきます。

大学の学力≠河合塾の偏差値

合格者の平均の偏差値を大学の偏差値とする一般的な偏差値と異なり、河合塾では合格者と不合格者が半々に均衡するラインを偏差値としています。なので、河合塾の偏差値と大学の学力的な偏差値には差異が生じやすいです。

偏差値というよりもランク付けに近い

河合塾公表の偏差値の数は35~67.5の14個だけで、特殊なBFや70以上の偏差値を含めても高々17個のみです。なので、一般的に想像する1刻みの詳細な偏差値というよりはランク付けに近しいものとなっています。

科目数による偏差値のトリック

河合塾では最大でも主要3教科のみの偏差値情報からでしか大学の偏差値設定を行いません。なので、科目数が少なければ少ないほど見かけ上の偏差値が高く見積もられます。つまり、同じ偏差値であったとしても、2~3教科だけで済む私大よりも、5教科7科目の国立大の方が高い学力を要求されます。

特殊な受験スタイルによる偏差値ブースト

小論文などの純粋な学力以外の力も要求される入試では、河合塾の偏差値は機能しにくくなります。なぜなら、偏差値(学力)が高くても、相性や対策量がものをいう小論文が原因で落ちてしまい、その結果、ボーダー偏差値が上がってしまうためです。

たとえば、SFC(湘南藤沢キャンパス・慶応)は英語1科目+小論文で受験でき、見かけ上の偏差値が高くなりやすい最たる例です。河合塾の偏差値だとSFCの偏差値は72.5で、慶應義塾大学医学部や国立医学部の上位と同じ数値となっていますが、学力的には同偏差値帯でないのは明白です。

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まとめ

河合塾は大手予備校ですし、多くの受験データを持つため、偏差値の正確性は高めと言えるでしょう。ただ、ボーダー偏差値という特殊な偏差値を採用しており、2.5刻みの粗めな評価であることに注意する必要があります。

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