偏差値50から国公立大学へ行ける?国公立大学の特徴とおすすめ勉強法
大学のパンフレットやウェブサイトで行きたい大学について調べていると、親に「国公立大学に行きなさい、それ以外は認めない」と言われてしまった。
そんな人もいるかもしれません。しかし、高校や塾などで行われる模試ではいつも、偏差値50程度……。
「こんな偏差値で、国公立大学なんて受かるの?」と、不安になってしまう人もいるでしょう。
今回は、そんな「偏差値50でも国公立大学を目指したい!」という人の為に、国公立大学の特徴やおすすめの勉強法について紹介していきます。
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国公立大学の特徴

親や塾の先生に薦められるがまま国公立大学を受けようと思った為に、国公立大学について詳しく知らないという人もいるかと思います。しかし、あやふやなままで大学を選んでもその大学が本当に自分に合うかどうかは分かりません。
入学後のミスマッチを防ぐため、まず始めに国公立大学について詳しく紹介していきます。
学費が安い
国公立大学は国や地方自治体が大学を運営しているため、私立大学と比べて学費が安いといわれています。実際に4年間在学した際にかかる学費を比較すると、
国公立大学 | 約250万円 |
---|---|
私立大学 | 約300~400万円 |
医学部や工学部などの理系の学部では上記よりも学費が高くなりますが、それでも国公立大学と私立大学とでは大きく学費が異なることが分かります。
大学進学は、大学入学までに大きな金額がかかる上に入学後の負担も大きくなります。
家庭の経済状況などを考えて、国公立大学を選ぶ高校生や国公立大学に行って欲しいと思う保護者の方も少なくありません。
入試科目数が多い
私立大学の入試は、センター試験利用入試と一般入試という2種類の方法があります。
どちらも、2~3教科から受けることが可能です。
それに対し国公立大学の場合は、センター試験と二次試験、2つの試験の総合点で合否が決まります。
必要科目数を5教科7科目以上と定める大学が7割を超え、難易度もそれ相応に高くなっています。
そのため、幅広い分野をカバーできる学力を身につける必要があります。
学生数が少ない
国公立大学では、募集人数を少なく設定している大学が多いため学生数が少ないという傾向があります。
それにより、教授とより深く関わることができます。
また、授業も必然的に少人数になることが多いため、騒がしい学生が少なく集中して講義を受けることができるというメリットもあります。
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どのような国公立大学が目指せるか?

ここまでは、国公立大学の特徴について詳しく説明してきました。
次は「国公立大学に興味を持ったけどあまり偏差値が高くない……」という方の為に、偏差値50付近で目指せる国公立大学について一部紹介します。
地方国公立大学
偏差値50台の国公立大学で多く見られるのは、地方の国公立大学です。
地方国公立大学には文学部などの一般的な学部だけでなく、ある分野に特化した研究や講義をおこなう大学もあります。また、その大学がある地方の就職に強く卒業後の進路が安定しているという特徴があります。
あくまで一例に過ぎませんが、偏差値が50付近の地方国公立大学を紹介したいと思います。
偏差値50付近の地方国公立大学―文系
【北海道・東北地方】 | ||
---|---|---|
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
秋田大学 | 教育文化学部 | 47.5~52.5 |
岩手大学 | 人文社会科学部 教育学部 | 47.5~50.0 |
小樽商科大学 | 商学部 | 50.0~52.5 |
弘前大学 | 教育学部 | 40.0~55.0 |
宮城大学 | 看護学群 事業構想学群 | 45.0~52.5 |
【関東・甲信越地方】 | ||
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
茨城大学 | 人文社会科学部 教育学部 | 52.5~55.0 |
宇都宮大学 | 地域デザイン科学部 国際学部 | 45.0~55.0 |
信州大学 | 繊維学部 | 50.0~52.5 |
新潟大学 | 人文学部 | 45.0~55.0 |
山梨大学 | 教育学部 | 45.0~52.5 |
【中部地方】 | ||
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
愛知県立大学 | 情報科学部ほか | 50.0~57.5 |
静岡大学 | 教育学部ほか | 47.5~55.0 |
富山大学 | 人文学部ほか | 47.5~55.0 |
三重大学 | 人文学部ほか | 47.5~55.0 |
【近畿地方】 | ||
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
滋賀大学 | 教育学部 | 45.0~52.5 |
和歌山大学 | 教育学部 観光学部 | 50.0~55.0 |
【中国・四国地方】 | ||
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
島根大学 | 法文学部 | 47.0~52.5 |
岡山大学 | 文学部 教育学部 ほか | 50.0~57.5 |
山口大学 | 人文学部ほか | 42.5~52.5 |
香川大学 | 教育学部 法学部 | 47.5~52.5 |
愛媛大学 | 方文学部 | 50.0~55.0 |
【九州地方】 | ||
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
鹿児島大学 | 法文学部 ほか | 47.5~50.0 |
佐賀大学 | 教育学部 ほか | 47.5~52.5 |
長崎大学 | 教育学部 ほか | 42.5~52.5 |
宮崎大学 | 教育学部 | 42.5~50.0 |
琉球大学 | 教育学部 | 42.5~50.0 |
大学受験パスナビ参照
偏差値50付近の地方国公立大学―理系
【北海道・東北地方】 | ||
---|---|---|
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
広前大学 | 農学生命科学部 理工学部 | 42.5~55.0 |
岩手大学 | 農学部 理工学部 | 42.5~50.0 |
秋田大学 | 理工学部 | 42.5~50.0 |
福島大学 | 理工学群 農学群 | 47.5~50.0 |
【関東・甲信越地方】 | ||
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
茨城大学 | 理学部 工学部 ほか | 47.5~52.5 |
前橋工科大学 | 工学部 | 42.5~50.0 |
埼玉大学 | 工学部 | 50.0~55.0 |
横浜市立大学 | 理学部 | 50.0~52.5 |
新潟大学 | 理学部 ほか | 47.5~55.0 |
【中部地方】 | ||
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
富山大学 | 工学部 | 47.5~55.0 |
福井大学 | 工学部 | 42.5~55.0 |
岐阜大学 | 工学部 | 50.0~55.0 |
静岡大学 | 工学部 | 47.5~55.0 |
三重大学 | 工学部 | 50.0~55.0 |
【近畿地方】 | ||
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
滋賀県立大学 | 工学部 | 45.0~52.5 |
兵庫県立大学 | 工学部 r理学部 | 47.5~52.5 |
【中国・四国地方】 | ||
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
鳥取大学 | 工学部 | 42.5~50.0 |
岡山大学 | 理学部 工学部 | 50.0~52.5 |
広島大学 | 工学部 | 50.0~52.5 |
山口大学 | 工学部 理学部 | 45.0~55.0 |
愛媛大学 | 理学部 工学部 | 45.0~52.5 |
【九州地方】 | ||
大学名 | 学部名 | 偏差値 |
佐賀大学 | 理工学部 | 45.0~52.5 |
長崎大学 | 工学部 | 45.0~55.0 |
鹿児島大学 | 理学部 歯学部 | 45.0~55.0 |
琉球大学 | 工学部 農学部 | 40.0~47.5 |
※大学受験パスナビ参照
国公立対策―おすすめ勉強法

先述した通り、国公立大学の受験においては試験科目を5教科7科目以上とする大学が多い傾向にあります。そのため国公立大学を受験する場合は、幅広い分野をカバーできる学力が求められます。
しかし、短い期間で5教科全てを網羅することは難しいですよね。そこで最後に、志望する国公立大学に合格するための効率の良い勉強方法について、紹介していきたいと思います。
高校3年4月~夏休み前まで
大学によって、受験科目や試験での配点は様々です。早い時期から行きたい国公立大学を絞り始め、その志望校に合った対策を取るようにしましょう。
英語 | 単語帳や文法についての解説が載った参考書等を用い、基礎を固めることに集中してください。
携帯や音楽プレーヤーなどを利用して、リスニング対策にも力を入れましょう。 |
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数学 | 1.2年で習った数ⅠA数ⅡBの範囲を復習していきましょう。 夏休み前までに復習を終わらせることを目標としましょう。 |
国語 | 現代文では、分からない漢字などを無くすため問題を解きながら基礎を固めます。 古文は、今の言葉の意味と違う古文特有の意味を持つ単語に注意し、文法や敬語などの基本事項を覚えていきましょう。 |
理科 | なかなか伸び辛い英語や国語などに時間を割きながらも、今まで習ったことを復習し基礎を固めます。 |
社会 | 参考書や教科書を使い、詳しい単語の暗記をしていきます。 夏休みが終わるまでに、参考書を1.2周しているように計画を立てましょう。 |
夏休み~11月
今の自分の学力がどれくらいかを正確に把握する為にも、模擬試験には積極的に参加してください。結果が悪くても落ち込まず、勉強を継続しましょう。
英語 | 夏休みまでの積み重ねで、単語力や英文法への理解は身についているはずです。 ここからは、長文問題に手をつけ始めましょう。単語の覚え漏れも見つかるかもしれません。 |
---|---|
数学 | 夏休みが終わるまでに数Ⅲまでの基礎を固め、9月からは記述式の問題に取り組みましょう。 間違えた問題は必ず解説を確認し、苦手分野を残さないようにしてください。 |
国語 | 長文を時間をかけずに読み解く問題演習を重ねながら、そのつど分からない漢字や古文の単語などを覚えていきましょう。 |
理科 | 夏休み中に細かい知識を身に付け、夏休み後は過去問や参考書を用いて問題に慣れていきましょう。 |
社会 | 参考書や過去問で演習を始めましょう。 その際に、歴史上の出来事を単体で覚えず前後の出来事も含めて覚えるよう意識してください。 |
12月~試験本番まで
いよいよ、試験本番が近づいてきました。最善の状態で試験に臨むことができるよう、体調管理も抜かりなくおこないましょう。
12月から試験本番にかけては、どの教科も実際の試験と同様の環境で過去問を解いていくことをおすすめします。時間配分などを事前に考えておくことで、試験中に焦ってしまい確実に解ける問題を間違えてしまったということを防ぐことができます。
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まとめ
ここまで国公立大学の特徴やおすすめの勉強法を紹介してきましたが、いかがでしたか。
「メリットが多いし、このまま国公立大学を目指したい」という方はもちろん、「自分には合っていなさそう」だと感じる人も中にはいるかもしれません。もし、今回の記事を読んであまり興味が沸かない場合は、一度親や塾の先生と話し合ってみてください。
「偏差値は低いけど、頑張って国公立大学を目指そう」と思った方は、決して妥協することなく勉強に取り組みましょう。そうすることで、今は低い偏差値も数ヵ月後にはぐっと上がっているかもしれません。