理系大学受験の年間勉強計画はどう立てる?おすすめの立て方と考え方
大学受験で最も難しいことは、勉強の計画を立てることです。
特に大学受験を経験するのが初めての受験生にとっては勉強計画を1人で立てることは非常に困難です。
なぜなら、どのタイミングでどのような勉強をしていればいいかといった目安が分からないからです。
そこで、今回は大学受験で理系の受験生のための勉強計画の立て方をご紹介します。
私立理系、国立理系どちらの読者の方にもお力になれると思いますのでぜひご覧ください。
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理系受験生の年間勉強計画の立て方

ここでは、理系の受験生の年間勉強計画の立て方をご紹介します。
①志望校を決める
年間の勉強計画を立てる際には、まず自分の志望校を設定します。
具体的に大学名まで決めることができない場合でも、例えば「GMARCH」「早慶上智」というように偏差値を基準としてどのレベルの大学に行きたいのかまでは決めるようにしましょう。
何を基準に決めればよいのかは、完全に受験生に帰せられますので、興味のある大学のキャンパスに足を運んだりしてじっくりと悩むと良いでしょう。
②自分の実力を知る
自分が目標とする志望校が決まりましたら次は自分の実力を知ります。
自分の実力を測るためには模試を利用します。
高校に通われている受験生であれば以前受けた模試の結果が手元にあると思います。
模試の成績表には受験生の中で受験者がどの位置にいるのかということを示す偏差値や、各科目の得点が記載されています。
模試から見て取れる偏差値と自分が目標とする大学の偏差値を見比べて志望校までの距離を確認します。
③残り時間を確認する
自分の学力と志望校との差が確認出来たら、自分に残された時間を確認します。
残り時間は受験勉強を開始する日から自分の志望する大学の受験日までの日数のことを指します。
この時に重要なのが、残り時間を「あと1年半」や「あと18か月」と年や月単位ではなく、「あと540日」などと日単位で確認することです。
日単位で確認することで、年単位や月単位で確認する時よりも危機感をもって勉強に取り組みやすくなります。
④どれくらいの分量をこなさなければならないのかを明確にする
自分の実力と志望校が決まったら具体的に自分がどんな教材でどれだけ勉強しなければいけないのか確定します。
最初に参考書を選ぶ際には、自分がすでに5割程度解くことができる参考書から入るようにしましょう。
多くの受験生は、自分の能力を高く見積り過ぎてしまい、難易度の高い教材に手を出そうとします。
しかし、それでは勉強が進まず、やる気もすぐに落ちてしまうのでおすすめできません。
また、高校の範囲の参考書や問題集で5割以上できそうなものがなさそうであれば、中学生用の問題集や参考書から入るのがおすすめです。
⑤大まかな目標と計画を立てる
このステップでは大まかな目標を設定します。
大まかな目標とは、何月までにどの程度のレベルまで自分の学力を上げておくかという目標です。
目安として、3年生の12月までに自分の志望校の1段階下のレベルの大学に合格する学力を身につけておくことを目指すのがおすすめです。
また、そこから逆算すると夏休みが終わる頃には自分が志望する大学の2段階下のレベルの大学に合格できる学力を身につけていなければなりません。
⑥より詳細な目標と計画を立てる
大まかな目標が決まりましたら、次は週単位の目標を決めていきます。
「日単位で残り時間を確認したにも関わらず、目標は週単位で決めるの?」
このように思われる方がいるかもしれませんが、日単位で予定を立ててしまうと、急な予定が入った時や体調を崩すなどして勉強ができなくなり計画が崩れることが多くなります。
計画が崩れる機会が増えるとそれだけやる気を無くす機会が増えてしまいますので、あえて1週間単位での勉強計画を立てることをおすすめします。
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計画には常に余白を持つ

計画には常に余白を持つようにしましょう。
例えば、1週間でやらなければならない課題に対しては5日間で終わらせてしまいます。残りの2日間は急な用事や体調不良、リフレッシュに充てる時間として使います。
このように時間をギリギリまで使うのではなく、早く終わらせてしまうことでハプニングに対応することができますので、計画は予想できないハプニングを前提の上で立てるようにします。
理系大学受験生の時期ごとの対策

上では大学受験生のための年間勉強計画の立て方についてご紹介しましたが、ここではより具体的に理系大学受験生が何月頃に何の勉強をしていれば良いのかということについて解説していきます。
4~6月
この期間はどの教科においても基礎固めをしていきますが、理系の受験生にとって優先すべきは数学と英語です。
数学は、基礎的な公式や定理の暗記を行います。
難関大学で出される問題であっても、基礎的な問題を複数掛け合わせて作成されているので、基礎的な内容を理解していることは非常に重要です。
また、数学の公式や定理を暗記する際に重要なことは、必ず問題を解きながら覚えていくといくということです。
暗記や定理はそれを覚えているだけでは、何の役にも立ちませんので、問題を解く際に重要事項を使っていくことで、問題を解くときに使える知識を獲得しましょう。
英語も基礎的な単語、文法、イディオムを暗記していきます。
英語でも数学と同様に、赤シートつきの単語帳や文法ではセンターの過去問などを利用して、アウトプットしながら知識を獲得していきましょう。
理科科目については1、2年生の時に習った範囲を復習するように問題を解いていきましょう。
7~8月
少し早く感じるかもしれませんが、この時期から共通テストを意識した勉強を開始します。
国立志望の受験生は、この時期から社会科目と古典と漢文の勉強を開始していきます。
共通テストの現代文に関しては、文系の受験生でも得点が安定しませんので無理に手をつけることはありません。一方で、古典と漢文は覚えていれば解けるという問題が多く、”割が良い”科目ですので夏に一気に片付けるという気持ちで取り組みましょう。
9~12月
英語と数学は10月中、理科科目は11月中には共通テストと十分に解けるようになっていると理想的です。
また、社会科目と古典、漢文については12月中に共通テストで十分に点数を稼げるようになっていると良いでしょう。
ここで十分に解けるというのは、国公立大学志願者であれば二次試験の足切りを突破できるくらいの点数のことです。
私立大学の志願者であれば、すべりどめの大学を共通テスト利用入試を突破できるくらいの点数のことです。
12月後半からは共通テストに照準を合わせて、共通テストの過去問や予想問題集を解いていきます。
それまでは、科目ごとにセンターレベルで十分な点数を取れるレベルに達したと思ったら、二次試験や私立大学の過去問を解きます。
この時期に過去問を解く理由は、共通テスト後には時間がないからです。
共通テストと二次試験の間には確かに1ヶ月程度時間はありますが、その間は滑り止めの大学の受験や、第二第三志望の大学の受験があります。
また、精神的にもあと1ヶ月間で志望校に受かるレベルにまで学力を上げないといけないというプレッシャーがあるので、体感的に決して長い1か月間ではありません。
1~2月
1月は当然ですが、共通テストの過去問を解くことに振り切れてください。
試験時間を本番の時のものに合わせるのは当然ですが、過去問を解く際にはできるだけ本番に近い環境かもしくは本番よりも負荷がかかる環境で行うのがおすすめです。
例えば、周りで真剣に問題を解いているライバルのいる塾の自習室や少しうるさいカフェなどです。
また、共通テスト終了後は二次試験と私大入試の過去問を解いていきます。
センター試験と二次試験・私大入試では、問題の傾向が大きく異なる場合が多いので、しっかりと切り替えを行うようにしましょう。
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理系の勉強計画の立て方についてのまとめ
今回は、理系の受験生のための大学受験年間計画の立て方をご紹介しました。
勉強計画を立てる際のポイントは以下の6つです。
①まず志望校を決める
②自分の実力を知る
③残り時間を確認する
④どれくらいの分量をこなさなければならないのかを明確にする
⑤大まかな目標と計画を立てる
⑥より詳細な目標と計画を立てる
大学受験は長い闘いですが、乗り切ることができれば楽しいキャンパスライフが待っています。
読者の方が今回ご紹介した方法を用いて受験生活を上手く乗り切ることができましたら嬉しいです。