高校受験の内申点ってどんな意味がある?影響度や計算方法まで紹介

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中学の先生の三大名ゼリフとして「お前ら社会にでたら絶対苦しむぞ」、「犯人が名乗り出るまで帰らせません」、そして「内申点下げるぞ」が挙げられますよね。

しかし、この中学校教師の最大の武器となっている内申点とは何なのでしょうか。

今回はそんな悩める高校受験生の皆さんに内申点の意味や受験への影響、計算方法についてご紹介していきたいと思います。

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内申点の基本知識

面接ポイント

よく脅しの道具として使われている内申点ですが、その実態を把握できていない方もそれなりにいらっしゃいますよね。

ここでは内申点の意味やどのように評価されるかを説明していきます。

内申点の意味

内申点とは一言でいうと「中学で学習する9教科の成績を5段階で示したもの」です。5が一番良く1が一番悪い評価となっています。つまり通知表の各評価の5段階評価の合計が内申点となります。

この内申点は高校受験の際に提出される内申書(調査書)に記載されます。ゴルフのスコアや前科の数とは異なり、高ければ高いほど良く、受験でも有利に働くことになります。

高校受験の内申書に記載される内申点がどの学年のどの時期のものかは各地方によって異なります。
中3の内申点のみ記載される地域もあれば、中1から中3全ての内申点が載るところもあります。

5段階評価の決定、関心・意欲・態度

学校教師が生徒の内申点(通知表の5段階評定)ためには勿論評価要素が存在しており、それが「観点別評価」というものです。

観点別要素は「関心・意欲・態度」、「思考・判断」、「技能・表現」、「知識・理解」の4つから構成されています。これら4つについてそれぞれA~Cで評価され、その総合が5段階の評価になるのです。

この中で最も重要で高校受験に強い影響を及ばすのが「関心・意欲・態度」です。ほかの三つは学力試験でほぼ評価されるのに対し、「関心・意欲・態度」は授業中の態度や提出物の状況で判断されます。

いわば、いかにお利口に過ごしていたかが関心・意欲・態度に表れます。ここにCがついてしまうと学校のヤンキー、大迷惑騒音マシーン、非納税者予備軍とみなされてしまい受験先の高校からはかなりマイナスな評価をされてしまいます。(滅多にCはつかないですが)

授業態度や課題提出はしっかりして、関心意欲態度の高い評価を死守しましょう。筆者は音楽の合唱の時間に口を真一文字に結んでいたら関心・意欲・態度がBになりました。おすすめしません。

内申点以外の調査書の内容

調査書ではやはり、学校の成績を示す内申点が大きなウェイトを占めますが、その他の項目も記載されます。

まずは欠席日数です。やむをえない事情や公欠ではない欠席日数が多いと評価は下がります。遅刻やずる休みなどはあまりしないのが得策です。

また、部活動や生徒会での活動、授業以外の学校生活での態度なども記載されます。これは一般受験よりも、主に推薦入試でよくみられる項目ですね。
これらの活動は点数化され合否判定に関わる地域もあるようなのできちんと取り組んでおくのがいいでしょう。

内申点の受験への影響

ほとんどの高校では内申点は得点の大きな部分を占めます。具体的にどのような影響を持つかご紹介していきたいと思います。

受験資格

私立高校や、公立高校の推薦入試の一部などでは「内申点~以下は受験資格なし」や「『意欲・関心・態度』にCがついていたら受験資格なし」というところが存在します。

どれほど入試で通用する学力を持っていたとしても受験する前に門前払いされてしまってはたまったものではありません。

また、学校の中で推薦をもらうためにも評定というのが大切になってきます。学校からの推薦の枠数は決まっているので周りより内申点が高くないと推薦してもらえないのです。
受験資格を失うことがないよう、内申点や評定は高く保つことを心がけましょう。

合否に大きく影響

推薦入試では内申点が点数の大きな割合を占めるため、たとえ学力調査が他の受験生よりも少し良くできたとしても、内申点が絶望的に低かったら合格することはできません。

逆にどうしても入りたいけど一般入試の学力は足りない高校がある場合、内申点をコツコツ稼いでいれば、推薦入試で中学校の授業をなめ腐っていた天才を蹴落として勝つことも可能なのです。気持ちがいいったらありゃしませんね。

一般入試でも内申点は受験用の点数(換算内申点)に計算しなおされ、ある程度点数に関わってきます。

筆者の友人にも塾に通って成績は良かったのに、授業崩壊させまくって内申点が地の底を這っていたがために公立トップ校の入試に落ちた人がいます。
塾をとても深く信仰し、学校の授業を疎かにしている人は悔い改め、天啓を聞くがごとく学校の授業を聞きましょう。

換算内申点の計算方法

電卓をたたく

先ほど述べたように、通知表の各評価の5段階評価を合計した内申点は、合否判定に使うための「換算内申点」というものに計算しなおされます。
この計算方法というのは大富豪のルールのように各県によって異なりますが、ここでは東京都を例に説明していきたいと思います。

ちなみに筆者の地元では大富豪に「5切り」「7切り」「8切り」「10切り」「12切り」が適用されており何も楽しくなかったのですがその件への不満については割愛させていただきます。

都立一般入試の換算内申点計算方法

東京では内申点に関わるのは中3の2学期(もしくは中3後期の中間テストまで)の評定のみです。
そして、独自の計算方法に基づいてその内申点を300点満点に換算していきます。

まず、主要5教科の内申点はそのまま、実技で評価する4教科(音楽・保健体育・技術・家庭科)は内申点を2倍にして、それを合計した65点満点の調査書点素点を算出します。

そしてそれを300点満点に換算するため
300×(調査書点素点)÷65
で計算していきます。なかなかややこしいですね。

例えば主要5教科がオール4、副教科がオール5だった場合、換算内申点は
300×{5×4+(4×5)×2}÷65=276.923…
となります。小数点以下は切り捨てられるので276点となります。

計算式を見れば分かるように、副教科の評定が大きな影響を持っているので、副教科の授業も手を抜かずにしっかり受けることをお勧めします。

学力試験700点満点(素点500点満点を1.4倍)と調査書点300点満点の合計で合否を決定していきます。

都立推薦入試の内申点

都立の推薦入試は、内申点、面接、小論文又は作文などの3つで合否が判定されます。

学校ごとに3つの配点の比率は異なりますが、ほとんどの学校で内申点の比率が50%近くなっているため、非常に大切な要素となっていますね。

東京以外の地域の換算内申点

地域によって換算内申点の算出方法や、学力試験との割合はさまざまであるため全てを紹介することは難しいのですが、中3だけでなく中1・中2の期末の評定も加味する地域や、部活や委員会での活動を点数化して合否判定の参考にする地域、内申点の比重を変えた2種類の選抜方法で合否を決める地域など様々です。

しかし、共通して言えることはどの地域も受験の成績に内申点を加味しているということです。学校の勉強を軽んじることなく、授業やテストに励んでいくのが大切です。

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内申の上げ方

受験目前になって「内申点が...ない...。」とならない様に、早い段階から内申点を稼ぐことを意識しましょう。胸を張って「内申点は…あります!!!」と某細胞の記者会見のように言えるようになりたいところです。

やはり、内申点を稼ぐにあたって大切なのは

  • 提出物を期限内に出す
  • 定期テストに全力をささげる
  • 授業中に意欲的に取り組む
  • の三点が挙げられます。

    いくらテストの点数が良くても授業中に居眠り、おしゃべりをしたり頑なに提出物を失くしたと言い張ったりしていたら内申は低くなります。
    逆も然りで、普段ちゃんとしているからといってテストをほぼ白紙で提出、赤点まみれということがあればもちろんいい評価は受けられません。

    課題を計画的に進め期間内に提出、授業中も積極的に発言し、テストでも8割9割をめざしていきましょう。

    この三つのポイントをバランスよくこなすことが出来れば自ずと高い内申点が降ってくることでしょう。受験前に担任に袖の下を渡すといった面倒なこともしなくてよくなるわけです。

    内申点|まとめ

    さて、ここまで内申点の意味や受験への影響、計算方法についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

    受験は1点、2点の勝負です。内申点の差で合否が変わってくることだって十二分にあり得るわけです。内申点なんて教員に媚をうって稼ぐものだろ、ダセえなと考える方もいるかもしれませんが、内申点1~2点で人生が変わってしまうのです。

    人生をかえる内申点、軽く見ないで積極的に稼いでいきましょう。

    この記事が少しでも受験生の皆様のお役に立ったならば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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